「轟九十九滝/徳島県」

2023年03月03日

第五十話 3月3日は「轟九十九滝/徳島県」

轟九十九滝(とどろきくじゅうくたき)は、徳島県海部郡海陽町にある王余魚谷川(かれいたにがわ)にある滝。「日本の滝百選」、「四国のみずべ八十八ヵ所」に選定されている。「日本百景」の一つでもある。海部川の支流で吉野丸(1,119m)を源流とする王余魚谷川(かれいたにがわ)水域にある。轟九十九滝とは轟神社の周囲に点在する滝の総称で、九十九とは「多い」という意味である。轟の滝(本滝、別名・王餘魚滝(かれいだき))が主となる滝であり落差58mと徳島県一を誇る。轟神社の奥部にある摂社(神社本社とは別に、その神社の管理に属し、その境内または神社の附近の境外にある小規模な神社のことで、摂社(せっしゃ)と末社(まっしゃ)と併せた呼称である。枝宮(えだみや)・枝社(えだやしろ)ともいう。)の本滝神社のご神体である。毎年11月第2日曜日には秋祭りが行われ、御輿が滝壺に入る滝渡御(たきとぎょ)は祭の勇壮なクライマックスとなっている。本滝の上部には、二重の滝、横見の滝、船滝、丸渕滝、鳥返滝、大烏小烏滝、三十三才滝、そして本滝より遊歩道を1,500m登った地点に轟神社奥宮の鍋割神社ご神体である鍋割滝がある。 主要な滝は本滝も含めこの9滝であるが、他にも大小様々な滝がある。なお、最下部にある轟本滝から最上部の鍋割滝までの所要時間は片道徒歩約1時間である。