相続した家の名義が、亡くなった祖父・・・
2026.09.30
母から相続した実家を売却しようとしています。
不動産会社に相談したところ、土地の名義が祖父のままだと分かりました。
祖父は30年以上前に亡くなっています。
その後、父と母が住み続けていましたが、相続登記はしていなかったようです。
買いたいという方はいます。
ただ、登記を整理しないと売却できないと言われました。
祖父の子どもは母を含めて4人で、すでに亡くなっている人もいます。
会ったことのない親族にも連絡が必要かもしれません。
古い名義のままの実家を売却するには、どこから手続きを始めればよいですか。
相続人が多い場合、売却までにどのくらい時間がかかるのでしょうか。
不動産のプロ視点からのアドバイス
結論から申し上げますと、古い名義のままでは不動産を売却できないため、まずは至急「司法書士」へ手続きをご依頼いただくとともに、買主様へ「手続きに数ヶ月単位の時間がかかる旨」をご相談(交渉)してください。 お祖父様が亡くなられてから長期間経過している場合、現在の正当な相続人を特定し、全員の同意を得る手続き(数次相続)が必要となり、売却できる状態になるまで早くても3〜6ヶ月、場合によっては1年以上かかることも想定されるためです。
【理由と今後の進め方】
〇売却に必要な「名義変更」の3ステップ
お祖父様の名義から現在の売主様へ名義を変更(相続登記)し、売却を可能にするためには、以下の手続きをすべてクリアする必要があります。
1.戸籍の収集:お祖父様の出生から死亡まで、および亡くなられたご親族の戸籍をすべて取り寄せ、現在の相続人を法的に確定させます。
2.遺産分割協議:面識のない方を含め、確定した相続人全員に連絡を取り「売却することへの同意(署名・実印・印鑑証明書)」をいただきます。
3.相続登記:上記が揃って初めて法務局で名義変更ができ、所有権の移転が可能になります。
〇手続き完了までに「早くても3〜6ヶ月」を要する理由
全国の役所から戸籍をさかのぼって取り寄せるだけでも1〜2ヶ月を要します。そして最も時間がかかるのが「面識のないご親族への連絡と同意の取り付け」です。
お手紙等で事情を説明し、ご納得いただくためのやり取り(場合によっては売却代金の一部を分配するなどの交渉)が必要になるため、長期戦になることを想定しておく必要があります。
〇ご自身で抱え込まず、すぐに「司法書士」へ依頼を
面識のないご親族の調査やアプローチをご自身で全て行うのは、精神的にも実務的にも非常に負担が大きく困難です。まずは現在ご相談中の不動産会社に「複雑な相続案件に強い司法書士」を紹介してもらい、専門家主導で手続きを進めることを強くお勧めいたします。同時に、お待ちいただいている買主様には事情を正直にお伝えし、長期の待機にご理解いただけるか確認することが最優先の進め方となります。

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