「ナンガ・パルバット/パキスタン」

2022年09月08日

ナンガ・パルバット(Nanga Parbat)は、ヒマラヤ山脈のパキスタンギルギット・バルティスタン州にある山。標高は8,125 mで世界第9位。「ナンガ・パルバット」はウルドゥー語で「裸の山」の意味で、その周囲に高い山がないことに由来する。nangaナンガとは、サンスクリット語で、”naked”、”bare”の意である。南側のルパール壁は標高差4,800 mと世界最大の標高差を誇り、また屈指の登攀難壁である(初登攀はラインホルト・メスナーとギュンター・メスナー兄弟)。西側のディアミール壁も困難な壁である。南西稜は「マゼノリッジ」と呼ばれ、13 kmの間に7,000 m峰を6つ、6,000 m峰を2つ含むヒマラヤでも最大級の稜線となっている。ヘルマン・ブールが1953年(昭和28年)7月に初登頂するまでにドイツ隊が何度も挑み、多くの遭難者を出したことから「人喰い山」と恐れられた。2013年にブロード・ピークの冬期登頂が達成されたため、冬季登頂が成功していない数少ない8,000m峰だったが、2016年の2月、シモーネ・モロが冬季登頂に成功した。

 

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