「クック山/ニュージーランド(南島)」

2022年11月03日

アオラキ / クック山(マオリ語: Aoraki、英: Mount Cook)は、ニュージーランドの南島にある南アルプス山脈に位置するニュージーランド最高峰の山。標高は3,724m。かつての標高は3,764mだったが、1991年11月14日に山頂が崩落し10m低くなった後、山頂付近の厚い氷がさらに崩壊して2014年には標高3,724mとされた。アオラキ(Aoraki)」とは、ニュージーランドの先住民族マオリ・ナイ・タフ族の言葉であり、マオリ語で「雲の峰」という意味。「クック」はニュージーランドを探索したイギリスの海軍士官ジェームス・クックの名が由来となっている。1894年(明治27年)、ニュージーランド人のトム・ファイフ、ジャック・クラーク、ジョージ・グラハムによって初登頂が成し遂げられた。世界最高峰の山と比べると標高は低いが、登頂難易度は非常に高い。年間数百人の登山家が頂上を目指すが、その大半は途中で下山している。2011年1月までの死亡者数は227名。夏季(12~2月)でも数十メートルの積雪が観測され、標高2,000m以上では氷河帯に入る。天候が変わりやすく遭難事故も多い。登頂には比較的天候が安定する1月中旬から下旬がベストシーズンになる。クリスマス休暇の12月下旬に登山者が増加するが天候が荒れやすく、大半の登山者は途中下山する。登山ルートは複数存在するが整備された登山道は1本も存在しない。登山者の多くは比較的難易度の低いリンダ氷河ルートを選択する。現存する登山ルートのほとんどで冬山登山の登頂例がない。初登頂を達成したファイフ・クラーク・グラハム隊は夏登山で北尾根ルートから登頂達成した。