「鏡ケ浦/千葉県」

2022年11月18日

館山湾(たてやまわん)は、千葉県にある湾。別名、鏡ヶ浦(かがみがうら)。日本百景に選定されている。千葉県館山市・南房総市の海岸線に面し、概ね洲崎(館山市)と大房岬(南房総市)を結んだ線より東側の海域を指す。広義には東京湾に含まれるが、太平洋の一部ともいえる。沿岸の港には館山港、船形漁港などがある。房総半島南部は、相模トラフを震源とする大地震により隆起することが知られており、館山湾沿岸でも発達した海岸段丘が認められる。南端には沖の島や鷹の島があり、海水浴、歴史見学などでよく利用される。関東大震災による隆起で本土と砂州で陸繋がりになった。それまでは正真正銘の島であった。北、東、南を陸に囲まれているため、春から秋にかけては鏡ヶ浦の別名のとおり波静かな湾であるが、冬季は西風が吹き荒れることがしばしばある。房総半島近辺を黒潮が通過するため、海水温は比較的高い。そのため、沖の島付近には小規模ながら造礁サンゴが分布している。ジンベイザメやマンボウ、マンタ、ウミガメなど大型の海洋生物が確認される事もあり、かつては少なくともセミクジラやコククジラなどの沿岸性のヒゲクジラ類やマッコウクジラやツチクジラが子育てや休息に訪れたり、二ホンアシカやウバザメなども見られた(2011年2月には定置網で一匹のウバザメが捕獲された)。また、ミナミハンドウイルカの群れが一時期定着したこともある。非常に貴重な動物も現れる可能性があり、2000年には波左間沿岸でセミクジラが、2001年には、国内で二例目となるキタゾウアザラシが観察された。